ライブで言いにくい、「CD買ってください」が言いやすくなるMC話法10例(仕込みが必要です)

レコーディングエンジニアのパンジー関です。
 
 
CD販売方法の、具体的なテクニックです。
 
 
ライブのMCで、「CD買ってください!」と言っても、絶対売れません。
買ってくれないから、次第にMCでもCDの話に触れなくなります。
 
するとますます売れなくなる。
そのうちライブにCDを持ってこなくなります。
 
オーマイガー
負のスパイラルに陥ってます。
これを正のスパイラルにしていきましょう。
 

 
まず、
 
「CD買ってください!」
 
という台詞、この台詞の中には、お客さんがCDを買う理由が入ってないです。
単なる押し売りです。
いいから買えと。
 
 
そしてそもそも、
 
「買ってください」
 
という言葉はちょっと下手です。
 
「CD買ってください」
と言わずに、
 
「CD聞いてください」
 
と言う方がうまいです。
そもそも、買ってくれてもしょうがないんです。
聞いてくれなきゃしょうがないんです。
 
CDは買わなきゃ聞けません。
 
「買う」⇒「聞く」
 
という手順が必要なんですが、この手順をひとつ飛ばしてあげます。
そして、お客さんが聞かなければならない理由を説明してあげるんです。
 
「買う理由」ではなく、「聞く理由」です。
 
その理由が、ズバリこのCDの特徴です。
様々な特徴が考えられます。
(ここから、具体的なMC話法例を列挙していきますよ~。)
 
 
ライブでは再現できない音源になっていると、それが特徴になります。
 
「CD版はおもちゃの楽器をたくさん使ってます。ライブでやる感じとは全然違う仕上がりになってるので、ぜひ聞いてください!」
 
「曲の頭できれいな鐘が鳴り響いてるんですけど、あれ実はうちの手鍋ですから(笑)。って言っても、メンバーで家にある鍋みんな持ち寄って、一番いい音がする鍋を鳴らしてるんです!!」
 
「鍵盤全然ダメなベースの○○君が、オルガンにチャレンジしてます!ぜひ聞いてやってください!」
 
「ギターソロは50テイク録りました!ぶっちゃけ、つぎはぎだらけになっちゃってます!もう2度と弾けない難しいソロになっちゃいました!(笑)CDでしか聞けないんで、ぜひ聞いてください!」
 
 
このMCをするのをあらかじめ見越して、あえてライブでは再現できない音源を作っちゃうってところまでやると、かなりの策士ですね。
その他いくらでもアイデアはあります。
 
「いつものあの激しい曲、ライブでは絶対やる事は無いだろうバラードバージョンが入ってます。これはぜひ聞いてほしい」
 
「ゲストミュージシャン○○さんにレコーディングに参加してもらって、ツインボーカルになってます。ちょーかっこいいから聞いてみて」
 
「友達のバンドマン20人集めての大合唱になってます。これはマジで聞いてほしい!」
 
ライブで再現できない音源は作りたくないといったこだわりのミュージシャンももちろんいらっしゃいます。
僕はぶっちゃけそういったバンドマン大好きです。
 
「ギターの音が死ぬほどいい音で録れたんです。これ聞くと脳みそトロけちゃいます。これはマジで聞いてほしい」
 
「めちゃめちゃ良い歌録れました。集中力高まって、少しピリピリしているのが伝わると思います。これ聞かずに死なないでほしい」
 
「今回のレコーディングで使ったスネア、1920年代の超ビンテージなんです。倍音の響きがマジヤバいです。これだけはちょっと聞いてやってください」
 
などなど・・・。
くだらない理由から本気の理由まで、色々考えられます。
 
どうでしょうか。
 
「CD買ってください」
 
よりははるかに言いやすくないでしょうか。
 
しかも「買ってください」と言っているんじゃないです。
「聞いてください」と言ってるんです。
どこか押し売り感がしなくなります。
 
理由をちゃんと示してあげれば、お客さんとしても「それなら聞いてみよう」と思えます。
お客さん自身が、買う自分を納得させることができます。
 
 
正のスパイラルはこうです。
 
特徴のある素晴らしいCDを作る。

特徴を強く打ち出したMC(宣伝)ができる。

特徴がはっきりしているので売れる。

次はもっと特徴のはっきりした、特別なCDを作る。

特徴ある音源作りが、そのバンドの独自のカラーになっていく。

唯一無二のバンドに成長していく。

他に無いバンドは売れる。
 
 
 
どうでしょう、正のスパイラル。
ちょっとうまいこと言い過ぎでしょうか。笑
けど、
「CD買ってください」
と言うだけでは、工夫のしようが無いです。
 
何の工夫もなければ、スパイラルは下方向に落ちていくしか無いです。
特徴を作っていくなら、それはどれだけ工夫をしていくかです。
失敗も成功もあり得るでしょうが、チャレンジしていくなら上方向へ進む可能性があります。
 
 
 
 
 
 

レコーディングエンジニア パンジー関の自己紹介動画です。

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